「ジブリっぽい撮影がしたい!」
かねてからやりたいと思ってた渓谷ロケ。
ツイッターで「夏休みって感じの写真が撮りたい」って渓谷写真を添えてつぶやいたら、 まみこちゃんが反応してくれた。
これはやるしか!って事で再度ロケハンしたり企画を練ったり。
もりくま的には夏服セーラー。
青い空、白い雲、そして日焼けした笑顔
岩の上から川にダイブ!
濡れ髪、透けブラ、太ももから滴る雫!
ってな、かなりけしからん絵づらを想定していたんですが、 まみこちゃん的にはトトロの世界観でした。
川で野菜を冷やすイメージ画像を送ってもらう。
うん、これも良いね!って事で方向性決定。
まみっこも制服でプールにダイブしてた頃から比べると、だいぶ落ち着きましたな(シャレじゃないよ)
まぁでもまみこちゃんの事だから、 気分が乗れば服のまま川に飛び込むくらいはやりそうだから、 ちょっと期待しておこう!
ロケ地は奥多摩。
中でもいちばん渓谷感があると思われる鳩ノ巣に決定。
実は高校の頃(何年前だ?)キャンプに来た事があって、なんとなく覚えてたんだよね。
当時川で泳いだ覚えもある。
いずれロケ撮をやりたいなぁと思って数年前にロケハンに来たんだけど、なんか当時のままでした。
撮影会でも結構使われるロケ地だから知ってるカメラマンさんも多いと思うけど、鳩ノ巣って川原へのアクセスがめっちゃ悪い。
けっこう大きな岩場を降りないとなんだけど、 機材をかついだジジイが降りたはいいけど上がれない! なんて事案も容易に発生しそうです。
モデルさんにも結構過酷なシチュエーションなんで美〇ージュさんレベルの身体能力、 忍耐力が求められると思われ、 ちょっとまみこちゃんにお願いしづらい。
汗をかかないなら金を使え! って事であっさり鳩ノ巣バンガローさんを頼る事にしました(笑)
日帰りキャンプ利用で川原も利用できます。
なんならバーベキューも可能。
実は当初バーベキューもセットで考えてたんですよ。
肉焼いたり、焼きそば、とうもろこしなんか、 ワイワイやってる所も撮影したら楽しそうじゃないですか。
ところがそこでハタと考えたわけです。
尾道のいわべえ以来、 もりくまみこロケ撮の食事系は鬼門なんです。
書き出したらキリが無いくらい苦難の連続です。
昭和記念公園のひまわり企画でのハプニングもきっと俺のせいですよ。えぇえぇ。
皆さん、ホント申し訳ない。
バーベキュー経験者の方はご存知だと思いますが、 まず最初に手こずるのが「火起こし」
きっとね、炭になかなか火がつかなくてどんどん時間が経過する。
保育園のお迎えがあるからケツカッチン。
焦る。
で、結局生焼けの焼きそばととうもろこしなんか食べながら「 かたいね」なんて苦笑して、 ろくに撮影も出来ず撤収するシーンが頭に浮かぶわけだ。
こりゃダメだ。
何があっても保育園のお迎えには間に合わせたい。
こはちゃんを待たせるわけにはいかないもんな!(学習してるな、俺)
て事で、お昼はコンビニのおにぎりに決定(いきなり激しくグレードダウン)
まぁトマトやきゅうり、 桃なんかも食べる予定だから意外とお腹も満たされるはず。
さらに昼食の切り札として鳩ノ巣駅前にカフェがある事をリサーチ済みです。
まぁ今までのパターンだと定休日とかラストオーダーとかで食べられないって事も想定できますが、そうなっても大丈夫なようにおにぎりを用意すると言う周到さ!( なんか違う気も)
さて、撮影当日は残念ながら曇天。
しかも9月下旬並みの気温。
鳩ノ巣到着時には小雨がパラついてて、 なんとなくどんより気分。
この時点で青い空、白い雲は断念です。
衣装はまみこちゃん的に制服はキツイって事で白ワンピをお願いしたんで 、日焼けと夏服セーラーも諦めました。
冒頭の書き出しで楽しみにしていた皆さん申し訳ない。
でも天気のおかげで川原には誰もいない。
貸切状態です!
よし、これなら気分さえ乗れば川にダイブはあるかもしれない!
濡れ髪、透けブラ、太ももから滴る雫はワンチャンあるんじゃね?
と思ったら当たり前ですが川の水は死ぬほど冷たい。
でも岩に登ったまみこちゃんは例のワクワク顔になってて、 今にも飛び込みそうなんで慌てて制止したりして( 実はフリーダムな人なんです)
撮影は天気が悪いのを差し引けば思い通りの撮れ高です。
なんだか諸々食べてるシーンが多かったけど(汗)
「まみこまみれ3」には収録予定なのでお楽しみに。
保育園のお迎えがあるから撮影は早々に撤収。
長い階段をゼェゼェ言いながら上ると街道沿いにカフェがあります 。
ちょっとおしゃれな落ち着いた良い感じのカフェはちゃんと営業中でした。
平日にもかかわらず先客も何組かいらっしゃって、人気がうかがえます。
食事を待つ間、今日の写真のまみっこチェック
「あ、これめっちゃ良い!」
これかーい!
割とトマトやらきゅうりやらでお腹が満たされてたにもかかわらず 、ランチも完食。
美味しかったです!
いやぁ、計画通りに事が運ぶなんて珍しい!
実はやれば出来る男なんですよ!えっへん。
気分がいいので思わず長居をしてしまいそうですが、 渋滞があるとマズイので早めに帰路につく事にしました。
往路は待ち合わせ場所から奥多摩まで2時間ちょっとかかりました。
鳩ノ巣バンガローさんの日帰り受付が12時までなので9時半集合にしたんだけど、カーナビの到着予想時刻が12時半と表示されてビビったりもしましたが、結局途中で大幅に時間短縮されて間に合う、てなちょっとしたハプ ニングがあったりしました。
車移動は便利な反面、時間が読みづらいのが難点ですよね。
実はうちのカーナビ、通称ジェニファー(今決めたんだけど)は相当なお年です。
電気製品は人間の年齢に換算すると1年で10才歳をとると言われてますが(誰も言ってない)そう考えるとジェニファーはかなりなお年なんです。
しかも地図情報が3年前から更新されてないので、意外ととんでもない道順案内したりするので、ちょっと信用が置けなかったり。
車に戻ってちょっと着替えたりしていざ出発。
ジェニファーに目的地をセット。
「目的地へは5:30頃到着の予定です」
いやいやいや、またかよ。
保育園のお迎えが5時だから、4時過ぎ、多少渋滞しても4時半には着く予定で出発してるから、また途中で時間短縮されるんだろうなぁと思いながら、とにもかくにも安全運転です。
この時はまだ、これから悪夢のような道行きが始まる事をもりくまは知る由もなかった。
青梅街道をひた走り首都圏中央連絡自動車道、通称圏央道の青梅インターを目指します。
圏央道を鶴ヶ島で関越に入り外環自動車道から首都高へ入る算段。
中央高速の選択肢もありますが、経験上渋滞が怖いので距離は多少長くなりますが安全策。
ジェニファーの提案も同じです。
気が合うじゃないか、ジェニファー!
「およそ300メートル先を左方向です」
順調に古里、川井、御嶽と越えて軍畑に差し掛かったところで青梅街道を外れるような指示が出る。
ん?青梅インターはこのまままっすぐじゃね? 来た時はそうだったもんなぁ。でも工事とかしてたから迂回したほうがいいんだろか?
実は前回の波崎の帰り、ジェニファーの指示を無視して道路標識便りに道を変えたらかえって遠回りだった事を思い出し、今回はジェニファーの指示に従う事にした。
比較的なだらかだった道が登り始めて、やおら山道の様相を呈し始める。
事前にグーグルMAPでルートをざっくり調べた時に、確か山道を迂回する選択肢もあった気もするもんな。
前後にほとんど車は無く快適です。
たわいも無い話をしているといきなり「ここを左です」 とジェニファーの指示?
え?うそ!
今の道?てか道あった?
てかここどこ?
山道の九十九折を走っていると方向感覚が狂う。
カーナビの小さな画面からは現在位置をつかみづらい。
さすがに曲がりきれず通り過ぎる。
さて、このまま進むか、ジェニファーの指示に従う為Uターンするか?
異変に気がついたまみこちゃんがグーグルMAPを確認してくれる。
「ここどこですか?」
うん。そうだよね。俺もわからん←
「あ、でもグーグルでも同じルート出てますよ。 さっきの道でもこのままでもどっちでも良いみたいですよ」
なるほど。
となるとグーグル先生とジェニファーの意見が一致してるさっきの道に戻るか。
しばらく走るとトンネルに出くわす。
日本語で隧道とも言う(それ、ここでいる情報か?)
しかも連続してトンネルが出現するとなんとなく道迷い感が。
英語でLostとも(以下同)
すでに出発してから小一時間経過している。
時間的余裕を使い果たしちゃったかも。
まずい。
まみこちゃんは涼しい顔でスマホを見ているけど、 もしかしたら人間の目では捉えられないくらい高速に貧乏ゆすりをしているのかもしれない。
ハチドリの羽ばたき並に。
ここまで来ると完全な道迷いです。
ジェニファーが到着時刻をいぜん5時半としてるのが唯一の救いです(それでも遅刻だけどな)
むしろこれ以上傷口を広げないためにもジェニファーに従うのが得策な気がしてきた。
「グーグルマップでも同じルートですよ。なんか迷ってるけどw」
やがて道は徐々に細くなり、登りの勾配がキツくなってくる。
最後の建物を目にしてからだいぶ時間がたった頃には、もはや周囲は森林だ。
車一台がやっと通れる道幅。
朽ちたガードレールの先は急な斜面が落ち込んでいる。
左右に続くタイトなカーブをひとつひとつ丁寧に越えて行く。
事ここに至っては時間云々より、生きて帰る事を目指すしかない!
「もりくまさんって運転うまいですね! 私だったらとっくに崖下に落ちてますw」
おお、これは新川優愛シンドロームでプロポーズとかされたらどうしよう!
なんてのんきな事を考えていると、道はさらに険しさを増す。
昼なお暗く、まったく先が見通せない。
ジブリったって「もののけ姫」の世界じゃないか。
シシ神がいたっておかしくないぞ。
タタラ場についちゃったらどうしよう。
助けて、アシタカぁっ!
人外魔境をさらに進むと急な登りも終わりを迎える。
すると『天目指峠』の標識が!
「あまめざすとうげ、だって!すごい名前w」
なんちゅう名前の峠や。
もうね、一生忘れませんよ、この峠
「グーグルMAPってどうなってる?」
さすがに不安になってセカンドオピニオンが欲しくなる。
「電波入らないwww」
ぐわぁぁぁぁぁ
「なんかこんなところで殺人事件とかおきちゃうんでしょうね。 死体捨てに来たり」
まさにそんな感じです(華厳の滝並みの汗)
これがさぁ、 まだ付き合って半年とかのホットな時期のカップルだっら良いよ。
ふたりして道に迷ってみたい!的な。
どんな困難だってふたりなら越えられるって感じで。
それがあれですよ。
定年を間近に控えた初老のおっさんと、保育園のお迎えに急ぐ主婦26歳だもの。
焦りしかないすよ。
俺達には時間が無いんだ。いろんな意味で。的な。
でもですね、 どんな時でも平常心で前向きにいられるのがまみこちゃんの凄いところ。
これは以前から思っていて、いつも感心させられる。
「まぁ保育園に遅れるって電話すればいいだけの話なんですよね」
ごめんね、ホントごめん。
天目指峠を越えてから道は下りに変わり、やがて往復2車線道路につながる。
なんとかもののけ姫ワールドからは脱出です。
ジェニファーの到着予想時刻は5時20分と何故か若干早まっている。
よし、なんとか取り戻すぞ!
しかし相変わらずジェニファーの案内は謎のルートを示している。
ホントにそっちか?
すっかり信頼を失ったジェニファーに変わってここはグーグル先生にバトンタッチだ。
通称まみナビ(笑)
「およそ300メートル先を右方向です」とすっかりセリフも同じに!
実は川原で桃を食べた時に皮を剥いてもらったんだけど、ナイフを使ってキレイに手際よく剥く姿にさすが主婦!って俺の中でのまみこ株ストップ高の急上昇だったんです。
すっかり大人になっちゃって!頼もしい♪
なのでナビも全幅の信頼をおいてお任せです。
「あ、今の右だ。違う左だ、うそ右」
運転中の視界の端に「あれ?あれ?」とか言いながらスマホをグルグルまわすまみっこの姿が映る。
まみこ株元値に戻しました(笑)
結局その後、謎に巾着田に着くとか←なんやかんやありましたが、若干の遅れでなんとか無事に送り届けられました。
こはちゃん、待たせてごめんね。
まみこちゃんもホント申し訳ない。
もうね、車での遠征はしないと思ったよ。
当分は(いずれするんかーい!)
いやでもまじめな話、リク撮でロケーションに凝ろうとするとアクセスの悪い場所になりがちなんです。
波崎にしろ小湊鉄道にしろ原岡桟橋にしろ。
となるとどうしても車移動に頼らざるを得ない。
モデルさんでも車移動NGな方もいらっしゃいますし、カメラマンさんでも何かあったら責任が取れないとの理由で否定的な方も知っています。
どっちが良いとか悪いとかでは無いと思いますが、それぞれの考えに沿ってお互い納得した上で利用するのがよろしいかと。
運転の技量もそうだけど、やはりお互いの信頼関係が築けてからが良いんでしょうね。
実際この状況、まみこちゃんじゃなかったら相当気まずかったもんなぁ。
でもこんな事も含めて撮影って楽しいなぁとつくづく思います。
いつまで続けられるかな?(時間ないんで笑)
ところでうちのジェニファー。
セカンドネームは「ラブ・ヒューイット」って言うんですよ。
可愛かったなぁ(わかる人にはわかる)
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