正義のミカタ

ちょっと前に池袋◯イで開催予定だった「ふともも写真の世界展」が開催中止になったそうな。

で、その数日後に「百合展」も中止になるという、なんだかなーな事が起きたわけです。


まぁ正直どちらも開催情報を事前に把握しておらず、中止のニュースを見て「あぁ、やるんだったんだ!行きたかったなぁ」くらいなもんなんで、中止になった事自体はそれほどショックではないんだけど、なんかこの一連の流れに嫌な感じはしたんだわな。


どういう力が働いてどんな経緯で中止になったかはだいたい察しはつくので、池袋店の店長ダッセー!くらいに考えてました。

この手の個店でやるイベントって、店の販促セクションが企画して店長決裁ってのが普通なので、中止の決定も店長なはず。

一度やろうと決めたのだったら最後までその姿勢を貫いて欲しかった。

グレイテスト・ショーマンを見たばかりだから余計そう思うのかもしれないけど。

This is MEですよ(すぐかぶれる)


「百合展」に関してはイベント開催自体はOKとしながらも、「ふともも展」主催者のゆりあ氏がクリエイターとして参加していることから、整合性をとる意味でゆりあ氏抜きで開催出来ないか打診したところ、主催のヴィレッジヴァンガードに蹴られたって事らしい。

うむ。

ヴィレヴァンかっこいいー!


若者文化に親和性の高い◯イだから企画されたんだろうし、ヴィレヴァンもネームバリューやアクセスのよさを感じて箱として使おうとしたんだろうけどかえってそれが仇になったって事なんだな。

事の成り行きを見守っている若者達はどう感じたんだろうね。

ノイジーマイノリティに屈した◯イとサイレントマジョリティに寄り添ったヴィレヴァンって構図なんでしょうか?


ただまぁ、あれだけギリギリのタイミングで中止を決めるのはただ事ではなかったって事も推察されます。

ゆりあ氏もツイッターで「私も命は惜しいので」なんてつぶやいているし。

たぶんあれだよな。

狂犬みたいなのに絡まれたんだろうね。

ご愁傷様でした。


今回の件もそうだし、他のCMやイベント自粛案件なんかもそうだけど、実際に電話やメールで行動を起こしてる人たちのモチベーションってご自身の正義感なんだと思います。

ネットでわぁわぁ言ってる人達はうるさいだけで実害はないんだけど、前者は業務上支障をきたす恐れがある。

ひっきりなしに電話がかかってきて延々クレームを延べられたり、大量の苦情メールが到着すれば、個人ならいざ知らず企業、さらに顧客に対峙する店舗ともなれば放置するわけにもいかないから、真摯に対応するわけです。

ひとつ言葉を間違えただけで傷口がパッカリ拡がるから神経も使うし、その労力たるやハンパないと思われます。

義は我にあり!な人たちですから舌鋒も鋭く、なんなら阿鼻叫喚、驚天動地、怒髪天をつくトーンやマナーでとんでもロジックを繰り出してくるんでしょうから、考えただけでもうんざりです。

過去の経験上、こういう人って主張だけして意見を聞かないから話し合いにもならないんだよなー。


あるところで読んだ言葉になるほどなぁと思わされました。

「正義は敵を作る」


「正義」の名の元にわざわざ敵を作り出して攻撃してはいないか?

自分の経験や価値観から自らを正しいと決め付けて、反する人やモノに対して不寛容になってはいないだろうか?

あるいは敵とみなして攻撃すらしてはいないだろうか?

自戒と共に自らを省みたいと思います。


「正義」の元に行う行為が、すべて正しいとは限らない。

中学の頃。

そのことをある人に教わった俺は幸せかもしれない。


その人は、古代進(マンガかよ!)


そう。

宇宙戦艦ヤマトのオリジナルアニメーション

第24話

窮地に追い込まれたヤマトは、正に起死回生の作戦として硫酸の海に潜行し地下鉱脈を波動砲で打つと、ガミラス星の火山が一斉に噴火を始める。

ここにきて作戦に気がついたデスラー総統は腹心の部下の和平の提案を蹴り、天井落としという捨て身の作戦に打って出る。

いわゆる街もろともヤマトにぶつける特攻作戦だ。

すでに手負いのヤマトもハルマゲドンモードで応戦し、やがてガミラス星を殲滅する。

勧善懲悪の今までのヒーローものならここでめでたしめでたし!なんだけどヤマトは違った。

これはアニメ史上大きなエポックだったと俺は思うんだがどうなんだろう?

沈黙するガミラス星を甲板から見上げた古代進は勝利の喜びとは真逆の感情を味わう。

「・・・・ガミラスの人々は地球に移住したがっていた。この星はいずれにしろお終いだったんだ。地球の人も、ガミラスの人も、幸せに生きたいという気持ちに変わりはない。なのに、我々は戦ってしまった。・・・・我々がしなければならなかったのは、戦うことじゃない。・・・愛し合うことだった。勝利か。・・・・クソでも喰らえ! 」


そう。

そうなのよー。

我々がしなければならなかったのは戦う事じゃなく、愛し合うことだったんだよー。

誰だよ、頭の中お花畑とか言うのはー。

いや、でもホントこの回を見て考え方変わったもんな。

まさに神回!


「愛し合ってるかい!」

清志郎の言葉がしみますね。

よーし、とりあえず「百合展」行くぞー!

ちょっとしあわせ

Just a Little Happiness

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