新社会人に贈る言葉

え、あ、あ、えと、聞こえてる?


えー、新入社員の皆さん。

入社おめでとうございます。

皆さんの晴れの門出に同席する事が出来て光栄です。

自分のことを振り返るに、きっと今、皆さんは期待と共に不安な気持ちもお持ちの事と思います。

これから私が話すことで、多少なりともその不安が解消されれば嬉しいです。


さて、新たに社会人となって学生時代と大きく変わることがいくつかあり ます。

それは服装だったり、毎日の生活習慣だったり。

その中で一番大きな変化は環境でしょう。

特に人間関係と言っても過言ではありません。


学生時代は同年代との付き合いがほとんどだったと思います。

先輩にしてもせいぜい2、3歳の差です。

バイト先や教師など、年かさの人との付き合いも当然あったでしょうが、それはあなた方の生活のほんの一部の時間に限られた事だったでしょう。


これからは違います。

人生の3分の一は仕事をしている事になります。

もっと言えば、寝ている時間を除けばほぼ毎日半分は仕事関係に時間を割くことになります。

さらに悪い事に、我々の時代は会社を出てしまえば自分のものでしたたが、今はモバイルツールの発達で逃げ場がありません。

つまり、これからリタイアするまで、あなた達は仕事関係の人たちとの付き合いを上手くこなしていく必 要があるのです。


それがどんなに大変な事か。

壇上にいる経営陣からスタッフを任された先輩達の顔を見れば一目瞭然です。

目が死んでる。

生気がない。

生ける屍です。


不安を払拭させると言っておきながら、ネガティブな話ばかりで申し訳ないです。

大丈夫。

そうならない為のある秘策をここで披露しましょう。


結論から申しあげます。

それは「馬鹿からの逃避」です。

それに尽きるんです。


どんな組織にも必ず馬鹿はいます。

一目見てそれとわかる馬鹿はまだいいです。

皆さんが一番気をつけなければならない馬鹿は、そうです。ステルス馬鹿です。

ふだんはさも仕事が出来る風を装っていますが、その実何も考えていない。

自分の事しか考えないのがステルス馬鹿の特徴です。

彼らは往々にして人の話を聞きません。

議論の最中も相手の主張など聞く耳を持たず、自分の反論の事しか考えていません。

結局議論になどならず、ただの馬鹿の主張を視聴する会になります。

また彼らは仕事の幅を極端に狭めます。

例えるなら、半径1メートル以内を自分の守備範囲とする外野手のようなもので 、自分がエラーをしないことが彼にとっての最重要課題で、チームの勝ち負けには興味が無いんです。

はっきり言ってクソ野郎です。


新人のうちはステルス馬鹿の見極めは難しいです。

彼らは慎重にその身を隠すので、新人の皆さんにはその発見は難しい事でしょう。


ところで、どんな組織にも馬鹿は潜んでいると先ほど申しましたが、馬鹿の分布にはひとつの傾向があるんです。

それを知る事で、少なくとも地雷原でタップダンスを踊るなんて事態は避けられるのです。


さて、会社の中であきらかに馬鹿密度の高い世代があります。

まず第一馬鹿濃密世代。

それはバブル入社組みです。

ちょうど50代前半。 役職で言えば課長から次長あたりでしょうか?

この世代は危険です。

要注意です。

ただし安心してください。

あなた方の上司になる人たちはさすがに馬鹿率は低いはずです。

仮にも役職が付くと言う事はそれなりに優秀なわけです。

一番怖いのが50代前半で役職なし社員です。

バブル崩壊後の早期退職や肩たたきをまんまとすり抜けてきた、なまじ悪知恵の働く馬鹿ですから性質が悪い。

この人たちとは極力距離をとりましょう。


次に注意すべきはゆとり世代です。

ちょうど皆さんのすぐ上の先輩方。

当面のお世話役だったりしますので、なかなか付き合いを避けるのも難しいかもしれません。

彼らの特徴は権利は激しく主張するけど義務は果たさない。

これに尽きます。

何か問題が起きるとすぐ弁護士に相談するとか言い出します。

ちょっと小言を言おうもんならすぐにパワハラだとか騒ぎやがる。

こいつらもクソですね。


不幸にも馬鹿に絡まれる事態になったとしても、あわてる事はありません。

あなたはあなたが正しいと思った事を堂々と主張してください。

あたりまえですがどの世代でもちゃんとした人はいるんです。

そしてそういう人はちゃんと見ています。

誰が馬鹿なのか。

なので、あまりギリギリまで頑張らないで救いを求めてください。


とにかくあなた達が気をつけること。

それは空腹でいる事です。

「腹が減っては戦が出来ない」の言葉通り、空腹は敵です。

睡眠不足も大敵ですが、お腹がすいていてはまともな判断も出来ません。

以前私が仕事が忙しくピークの頃、当時の先輩に教わった言葉が今も忘れられません。

「寝れないなら食え。食えないなら寝ろ」

この言葉のおかげで私は生き残れました。


さて、私も最後に皆さんにこの言葉をお送りしましょう。


「腹をすかすな。馬鹿から離れろ」


ご清聴ありがとうございました。


I respect Steve jobs and his speech

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