「まみこ。24歳」坂の街編2
さて、この日の撮影プランはこうだ。
まず千光寺ロープウェイで山頂まで。
ロープウェイからの眺めや、可能ならば街並みを見下ろすまみこちゃんの表情も撮りたい。
山頂では街並みとその先に広がる尾道水道をバックに撮影。
その後文学の道を徒歩で下りながら、要所でみられる尾道の海を入れ込みつつ撮影。
千光寺でも同じく鐘楼や本堂を絡めての撮影だ。
そのまま尾道っぽい階段を下りながら、先ほどの千光寺ロープウェイ駅まで戻る。
で、過去2度とも入れなかった「茶房こもん」でワッフルを食す。
ここで「時をかける高校10年生」用に制服に着替える。
制服に着替えたらちょろっと戻って階段を使って「下から覗き込むように撮るべし!」って段平おっちゃんの教えを実践しようと企む(ここら辺はわかる人だけついてきてくださいw)
その後時間が許せば尾道商店街で大和湯や福本渡船のフェリー乗り場、梶山時計店なんかのレトロな街並みもおさえたい。
さらに時間があればONOMICHI U2なんかのシャレオツな施設なんかでも!
なーんて考えてたんですが、ぜっんぜん無理でした(号泣)
まぁ今思えば3時間でこれだけ回れって、どこでもドアがない限り無理ですわ(あっても無理なぐらい)
さて、ロープウェイはまさかの満員運行で車内シーンは全く撮れず(本日の不発第三弾)
10年前は乗客なんて俺しかいなくてガイドさんとサシで気まづかったくらいなのに・・・
そんな事もあるよねって、だんだん不発に慣れてくる(笑)
山頂駅で撮影してた頃は時間の事を全く意識してないから、まぁのんびりと撮影。
でもおかげで結構良い感じですよ。
とにかく気持ちが良くてまみこちゃんも「ここにずっといてボーっとしてたい」なんて。
激しく同意です。
まぁそうもいかないんで移動
文学のこみちを下り始める。
ここら辺でちょっと時間が足りない事に気がつく。
予定では16時には尾道を出発しないと飛行機に間に合わない。
制服を1時間撮るとすると15時には着替えておきたいところ。
となると遅くとも14時半には「茶房こもん」に着きたいんだけど、今何時?そうね14時すぎね(無理じゃん)
ここらへんからかなり無口な進行に(笑)
さて、千光寺。
さすがに何があってもここは外せない!
ちなみにここに着く直前、方向感覚が麻痺して千光寺の方向を見失う。
尾道に行った事がある人はわかるんだけど、細い路地がまるで迷路のように張り巡らされていて、それが登ったり降りたりするもんだから簡単に現在位置を見失う。
時間に余裕があればGooglマップなんか見ながら進行できるんだけどね。
千光寺からの眺めも絶景です。
展望台からはかなり下がってきてるので、尾道水道も近くに見えます。
この頃から徐々に晴れ間も見え始める。
この日のテーマに、「都会の暮らしに疲れた女性がちょっと元気を取り戻す旅」ってのを設定して、その事をまみこちゃんにも伝えてありました。
「こりゃ元気が出るわぁ」とポツリと呟く。
でしょ?いい街だよね!
千光寺の撮影をサクっと終了し、公園の脇の階段をひたすら下がる。
ここの公園でも撮りたかったんだよね。(本日の不発第四弾)
千光寺踏切まで差し掛かるとちょうど踏切が鳴り始める。
ここも面白い踏切なんでちょっと撮ろう!
ところが焦ってたもんで、肝心の電車が通り過ぎるタイミングを撮り損ねる。
撮り鉄さんに聞かれたらぶっ飛ばされそうです。
まみこちゃんも『え?撮らないの?』って表情。
実はここでちょっとパニくってました。
千光寺ロープウェイ駅近に出るつもりだったんだけど、大きく西にそれてる事が判明。
この時点ですでに15時を回ってます。
急いで千光寺ロープウェイに向かいます。
何故ならば!
そこに「茶房こもん」があるから←
この期に及んで撮影よりワッフルかよっ!とも思うんだけど、いずれにしても着替えるためにはどこかお店に入らないとならない。
実は制服で今下りてきた階段を登ろうってプランを立ててました。
これは10年前、初めてこの階段を見た時からの野望でもあったんです。
確かブログにこんな事書いた記憶があります。
『キツイ階段なんだけど、前をミニスカ制服の女子高生が登ってたらスイスイ行けちゃうよな』
今と変わらずハレンチな奴やな(笑)
急いで「茶房こもん」に向かっても10分はかかる気がする。
こもん到着が15時半。
サクッと食べて着替えて戻って来れるか?
どうする俺!
どうするよ俺!
てな事が頭の中をぐるぐるぐるぐる回ってたんです。
つまりワッフルとパンチラの究極の選択が(選択肢のレベルが低い!)
で、結局ワッフルは外さない(笑)
「じゃぁワッフル待ってる間に着替えてきますね!」
時間の有効活用!できるモデルさんは違う。
素晴らしい提案だよワトソン君!
と、思いがけずワッフル登場。
うわっ、うまそう!
俺の選択は間違っていなかったな!
パンチラよりワッフルで正解!
ふははははははは!
程なくして制服に着替えたまみこちゃん登場!
やばいやばいやばいやばい。
かわいいかわいいかわいいかわいい!
があぁぁぁぁぁ、やっぱりパンチラが正解だったのかぁぁぁぁぁ!
時すでに遅し。
まぁ諦めと開き直りと立ち直りも早いんで美味しくワッフルをいただきました♪
「この赤い実、なんて言うか知ってます?」
さすが元プロのケーキ屋さん(売るほうだけど)
「ラズベリー?」
呆れたって顔で正解を教えてくれました。
なんだったかは忘れましたが←
聞いた瞬間、これは覚えられないと思ったんだけど、この時の直感は正しかったw
まみこちゃんの機転のおかげもあってお店は15時50分に退出。
あと10分しかない。
これはもう千光寺踏切まで戻って階段登る時間はない。
大和湯や梶山時計店なんて、とんでもはっぷん歩いてじゅっぷんです(ちょっと何言ってるかわからない)
はい、本日の不発第五弾〜八弾いただきましたー!
しっかしですね、なんですか、この美少女感。
実は田舎の高校生感を出してもらおうと三つ編みおさげにしてもらったんですよ。
この破壊力の凄まじさ。
こもんで危うく気を失うところでした。
店員さんもなんだかザワついてた気もします。
靴もあえてスニーカーに。
まぁローファー持ってないってのもあるんですが(こっちがメインの理由)
しかもなんだかまみこちゃんの動きも天真爛漫ぷりが加わりリアル感がすごい。
しかし残念ながらタイムアップ!
そろそろ空港に向かう時間です。
割引チケットだから時間変更できないんだよなー。
権利放棄して次の便で帰るってのもあるんだけど、かなりな出費になるんでそれはキツイ。
思いっきり後ろ髪を引かれつつ(ないけどなw)戻る途中、ちょっとロープウェイ駅の先の路地を見てみる事に。
もしかして良い感じの階段なんかあれば儲けもん!
と、なんとここが猫の細道につづく坂道じゃないですかー!
本来ここを下りてくるはずだった場所です!
こ、これは、天は我を見放してはいなかった。
さらに、羽田空港のユニクロで急遽購入した白のカーディガンをまだ使ってなかったことを思い出す。
時間はかなり押してるが、ここで撮らないでいつ撮るんだ!(魂の叫び)
「ここは萌え袖ですよねー!」
「・・・・はぁ」(素敵すぎて声にならない)
この後狂ったように撮りまくったのは言うまでもありません(笑)
この数分間でこの日の全カット数の三分の一くらい撮ってます(どんだけ!)
いやぁ、でもホント良かったです!うふうふ(気持ち悪いとか言うなーっ!)
途中あやうく渋滞に巻き込まれそうになりながらも、なんとか時間前に空港にたどり着く。
まみこちゃんが前日にリサーチしたという広島土産「もみじまんじゅう」も無事ゲットw
搭乗を待つ出発ロビーで夕暮れに染まり始めた滑走路を見ながらまみこちゃんがふっと呟く。
「東京に帰りたくないなー」
ドキッとした。
え?泊まる?泊まっちゃうの?いいのかぁー!(そういう事でなく)
それは俺に向けられたというよりは尾道に向けられた言葉だって事にすぐに気がつくんだけど、それでも今回の撮影が良い旅の思い出になってくれたのなら嬉しい。
うん。
また来よう。
今度は「いわべえ」が営業している日に(まだ言うか)
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