不思議、大好き。

3年前の夏の出来事

あるモデルさんと(まぁだいたいこういう場合あの人なんだけど)、俺にとってはかなり楽しみな撮影をひかえて心もからだも浮き足立っていた。

だからなのか、直前の日曜日に転びそうになったのをかなり無理な体勢で立て直そうとしてグキっとやった。



うずくまったまま10分ほど動けなかった。

額に脂汗を浮かべながら、なんとかかんとか立てるようにはなったんだけど、まともに動けない。

翌日会社を休もうかとも思ったんだけど、そこは社蓄世代なんで出勤の方向で算段するわけです。

結局バンテリンのサポーター(これ良いすよ!)をギッチギチに巻いて出勤し、休み時間に会社近くのクリニックへ這うようにしてたどり着く。

膝から下を使ってそろーり歩く俺を一瞥した医師は一言

「腰やりました?」

見てわかるんですね(笑)

レントゲンを撮って検査の結果

「すべり症ですね」

とお笑い芸人が聞いたら身の毛もよだつ症名を告げられる。

どうやら背骨の一部がズレて神経を刺激してるらしい。

手術ほどではないので薬をもらってしばらくリハビリ治療するよう指示される。

牽引ってヤツね。


あ、撮影は根性で撮りましたよ。

あたた、とか言いながら(笑)


結局2ヶ月くらい通って症状は治ったんだけど、一度やるとクセになるらしいって話は聞かされていました。


で、昨年末。

張り切って大掃除をしてたらまたやった。

前回ほどひどくはないけど、バンテリンサポーターの出動だ。

しばらくすると日常生活には支障をきたさない程度に症状も落ち着いてきたんだけど、それでもなんだかんだ腰が痛い状態が3月くらいまで続いていた。

これはもう一生このままなんだろうか?

確かにお年寄りとか杖ついて歩いたりしてるもんなぁ、とちょっと諦め気分。


ふと、前回腰を痛めたときに同僚に教えてもらったとある治療法を思い出した。

「身体に触れないで治すんですよ。気合みたいなので。それまで歩けないくらいだったのが、ハッとか掛け声で治っちゃって、で、帰りはスタスタ歩いて帰れるんですよ」

「あー、はいはい」

そんなもん誰が信じるかと。

手からビームとか出るんかい。

神ですか?


まぁ相手が同僚なんでそんな事は言いませんけど、にわかには信じられないですよね。

でも普段は至極まともなヤツなんで、嘘をついてるとも思えないし。

そんな事もあるのかなぁくらいに思ってそれきり記憶の引き出しの一番奥に追いやられてました。


実は鍼とか灸とか気功なんかの東洋医学を割と信じてるんです。

事実、下半身が麻痺して後ろ足がまったく動かなくなったうちのワンコが、鍼治療で普通に走り回れるように回復したのを目の当たりにしてたりします。

もしかしたら。


ネットでそれらしいキーワードで調べてみるとありました!

「十字式健康法」

この手は浮き沈みが激しいから、もうなくなってるかもなぁなんて思ったら、どうやらどんどん拡大してるみたいです。

うーん。


ダメもとで行ってみるかぁと恐る恐る門をたたく。

ちなみに都内だと品川、日暮里、吉祥寺に会場があるんだけど、宗癒師と呼ばれる先生はぐるぐる回ってるようで、どこに行っても同じようです。

予約とかないんでとりあえず会場に行くわけだけど、これが結構混んでる。

まぁ俺と同年代かもっと年配層がほとんどなんだけど、中には若い人もいます。

ちょっと期待が持てるかも♪


受付を済ませて初回分として3,500円を支払う。

次回以降は2,300円とリーズナブルな気がします。

この日は待つこと数十分で呼ばれます。

男女別々の更衣室と診察室があって、先生(とは呼ばずに宗癒師ね)は両方を行ったり来たりするシステム。

数人まとめて呼ばれて更衣室で上半身裸になって診察室で並んで待っていると、白衣を着た宗癒師さん登場です。

俺の番が来て呼ばれると、背中を見せる格好でイスに座る。

「どうしました?」

「あの、腰が痛くて」

「じゃぁちょっと見ますね」

と、シッカロールのような白い粉を背骨に沿ってなぞるように塗る(見えてないから他の人の例だけど)

で、たぶん手をかざすかなんかしてるんだと思う。

「背骨がずれてますね。下から5番目」

そんな事ひとことも言ってないのに!

レントゲンも撮らずに何でわかるんだ?

「ここ痛いですか?」

二の腕をつかまれると確かに痛い。

「ちょっと立って前屈してください」

いててて、痛い。

ほとんど屈めない。

「じゃぁ治しますね。」

と背後から「ウシッ!ウシッ!はぁぁ、ウシッ!」てな掛け声のような、なんとも形容しがたい声が。

身体には触れない。

「ちょっと脚触りますよ」っとやはり掛け声とともに脚をさすられる。


「どうですか?」とさっきと同じ二の腕をつかまれる。

!!

痛くない。

「痛くないです」

「じゃぁちょっと立って屈んでみて」

!!!

痛くない!

なんじゃこりゃ!

「またずれちゃうと思うんで、しばらく週一くらいで通ってみてください。お大事に」


この間ほんの2、3分。

確かにしばらくすると痛みが戻ったりするんだけど、結局4回くらい通って痛みは無くなった。

なんで治ったのかはわからない。

気のせいかもしれない。

なもんだから人に勧められない(笑)


ただ事実として「俺は」治ったんである。

ちなみにうちの奥さんもひどい神経痛が治った。

最初はスゲー嫌がってたんだけど、行ったら痛みが取れたんで気に入ったようである。


ちなみに十字式健康普及会は母体がキリスト教会なんだそうな。

だから十字なんだな、きっと。

だからといって宗教的な話はいっさい無かったです。

うちは神式だったり仏式だったりいろいろミックスな一族なんですが、宗教に関係なく治るようです(笑)


人によって宗癒師さんとの相性もあるみたいだけど、人気の宗癒師さんは1時間待ちになります。

どうやらここって、いろいろ試しても結果が得られなかった人がたどり着く、治療の終着駅のような気もします。

だって、話だけ聞くとなんだか胡散臭いもんね。

藁にもすがる気分じゃないと行かないよなー。

あ、あと生理不順とか婦人科系の病気も治ったりなんて話もあるみたいですが、良くわかりません。

生理になった事ないんで(笑)


なので、この記事はこんな事があったよってお話ですし、そんな風に読んでもらえるといいんだけど、気になったら調べてみると良いと思います。

ちなみに手からビームは出てませんでしたが、ある意味神様のようです(笑)

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