ありがとう「ひろな展」
どちらかと言うと表に出るタイプではない。
むしろ裏方仕事が好きだったりする。
なので、まさか自分が写真展に参加するとは思っていなかった。
そもそも自分の撮る写真って「作品」と言うよりは行楽の記録写真的だし、わざわざプリントして額装までして他人様に見せるようなものでは無いと思ってた。
時間を作ってもらって足を運んでもらうまでも無いんだろうと。
ここら辺のネガティブっぷりはモデルさんと共通するかもしれない(笑)
写真展を見るのは好きで、いろいろな写真展を見たりしてた。
やっぱりスマホの小さい画面で見るよりは、大きなプリントで見たほうが迫力もあるし感動もある。
用紙の選択や額装の種類まで、出展者の意気込みや思い入れが伝わってきて楽しい。
そもそも何故その写真を選んだのか、何を伝えようとしてるのかに思いを馳せると、時間がいくらあっても足りないよね。
昨年の秋ごろ
発起人のリュンリュンさんから声がかかる。
来年5月でひろなちゃんがモデルを始めて5周年
誕生月でもあるので古くからのカメラマン数人で写真展をやろうと思うので参加してみないか?とのお誘い。
撮影会にもオフ会にもほとんど参加しないのでカメラマンさんに知り合いはほとんどいないし、写真展って柄じゃないし、普通なら丁重にお断りするところなんだけど、不思議と迷う事なく参加を決めた。
やらない理由はたくさんあったんだけど、そんな事を一蹴するくらい楽しくなる予感があった。
だって考えてもみてくださいよ。
橘ひろなですよ!
あの橘ひろなですよ!
クールでカッコ良くてお茶目でかわいくて、視線があっても外しても、右でも左でも上でも下向いても画になって、話してみるととっても気さくで、家族思いで、会ってみると意外とでかくて、仲良くなると扱いが雑になって、メールの返事は長くても一言で、泣き虫で怒りんぼで、しまむらの980円の下着(上下セット)をつけてる適当クイーンのあの橘ひろなですよ!
そんなモデルさんを何年も撮り続けてるカメラマンが寄ってたかって写真展をやるんだから、楽しくならないわけが無い!わけがないんだーっ!はぁはぁ
すいません。
興奮しました。
まぁでもね。
やってみてわかった事があるんです。
類は友を呼ぶんだなって事。
みなさん、かなーり適当な人たちでした(笑)
だってあれですよ。
ミーティングと称して、ほぼ月一で集まってました。
さすがに11人もいると予定が合わなくて全員が集まれないんですが、それでも半数以上は参加するわけです。
キックオフミーティングは都合で参加できなかったんで、罪滅ぼしも兼ねて「いつまでに何を決める」的なスケジュール表を作ったりして。
にもかかわらず、なーんも決まらない。
えぇえぇ。
最終的に展示内容決まったのって直前ですよ。
半年以上あったのに。
しかもそれだってグループDM上で決めたみたいな。
じゃぁミーティングで何してたんですかって話ですよ。
いやぁ、楽しかったなぁ。
いろんなモデルさんの情報聞けて♪・・・って違うやろがぁ!
まぁそんなもんです(笑)
さて、そんなこんなで(どんなだ)あっという間に搬入日です(相当はしょったw)
実は個人的に家の売却からそれに伴う引越から、会社では人事異動で仕事を引き継いだり引き継がれたりで、3月以降しっちゃかめっちゃかで、ぶっちゃけ写真展どころじゃなかったんす(言い訳モード)
直前の連休中には引越なんでパソコンは使えないわ、当然プリントも無理。
仕方ないんでプリントは外注(ピクトリコさんありがとう)
額装もやり方わからないし、簡単便利なナカバヤシの安いヤツでいいかぁとAmazonでポチる。
加工は搬入日にギャラリーでやればいいやと高をくくってたんだけど、これが大きな間違いでした。
ひろなヒストリーの年代別展示はひとり3枚持分があって、各自がA4でプリントしたものを7mm厚のパネルに貼るって決まりだったんす。
引越前にプリントだけはしておいて、これも当日現場で貼る事にしてました。
剥離紙はがして写真を貼るだけだからそんなに時間もかからないだろうと。
初めて知ったんですが、A4サイズのハレパネってA4よりちょっとでかいのな!
つまり貼った後にカットしないとダメなんです。
一部だけ剥離紙をカットして位置決めするんだけど、油断した隙にくっついてしまい、まぁ剥がして貼り直せばいいかと思ったら、予想外に粘着力が強くて剥がせない。
あたふたしてたらプリントに折り目ついちゃうし。
あぁぁ、ダメだ。
これは使えない。
こんな事もあろうかと予備は用意してたんだけど、1枚しか用意しなかったんでいきなり崖っぷちです。
汗が噴き出す。
やり直し分を恐る恐る貼ってみるんだが微妙に斜める。
まずい。
通りかかったぴろーさんがつぶやく。
「斜めに貼っちゃうと後が大変なんだよなー」(そしてそっと去っていく)
うわぁぁぁん。
これ終わらないんじゃないか?
なんかひろなヒストリーのコーナーのレイアウト、俺待ちになってるし。
まぁでもね、カッターワークは得意なんです。
カッターマットさえあれば鮮やかに切れるんですが、さすがにそんな気がきいたものは無い(ホントはギャラリーにあった事は後で知るんだが)
なんとかかんとか3枚作って俺の持分は完了。
さぁ、今度は自分の展示仕上げないと。
と、ふと皆さんの作品を見回してみると・・・
すごい!すごすぎる!
ミーティングのテキトーっぷりはどこへやら。
みんなガッツリばっちり仕上げてきてる。
それに比べて俺のは・・・
良く言えばカジュアル。
悪く言えば安いナカバヤシの額(まんまじゃねーか)
なんかですね、皆さんのは極上の大トロを職人が丹精こめて握って食器にも気配りしたような作品群。
俺のはなんだか浅漬けのきゅうりを切って並べただけみたいな。
また悪い事に会場レイアウト的にぴろーさんとTetsuさんのダブルボランチにはさまれてると言うね。
正直に言えば今回の参加は皆さんの箸休め的な立ち位置なんだろうなぁと思ってたんだけど、ホントにそうなっちゃいました(汗)
まぁそれでもなんとかかんとか設営も終わり初日を迎える事になります。
平日のお昼なんでメンバー11人いても在廊できる人がいなくて、他のメンバーが来れる2時頃までひとりで対応する事になりました。
まぁそれは良いとして、直前に急遽モデルさんが来たらチェキで撮ってメッセージを書いてもらうことが決定。
オープン1時間前。
え、聞いてないよ。
しかもひーちゃん以外のモデルさんほとんど知らないし。
「かわいいコ来たら声かければいいんですよ」とはtubosanの指示。
さすがです(笑)
しかしそのミッションを筋金入りの人見知ラーの俺に与えるか?
恐るべしhironaELEVEN
不安と緊張に包まれながらオープンの時間を迎える。
誰も来なかったらどうしようとの不安が急に持ち上がる。
実は森野が広報担当だったんですがひっちゃかめっちゃか状態で思うような告知が出来なかった反省があったんです。
と、そんな不安も、ものの5分で打ち砕いてくれた最初の来場者に感謝です。
akiさんありがとう。
ちょっと落ち着いてギャラリーを見回してみる。
11人のメンバーが思い思いの橘ひろなの写真を展示している様は壮観です。
と、同時になんだかすごく居心地が良い。
なんだろう?
この感じ。
大好きなモデルさん。
それを今回写真展に参加して大好きになったカメラマンさんたちが撮った写真たちに囲まれているのが、なんとも心地よかった。
今回ギャラリー選定は実は別の場所が第一候補だったんです。
ほぼそこで決まりだったのが、諸般の事情で断念せざるを得なくなり、急遽探したのがSESSION HOUSEさんでした。
なかなか無いんですよね、11人の展示が出来るキャパシティの会場って。
神楽坂は個人的に好きな街です。
ロケハン?として見に行ってすっかり気に入ってしまいました。
周りの環境も晴れた日なんか特に楽しいし、なによりオーナーさんがとっても紳士でいろいろ良くしてくれました。
今まで誰も使わなかったのが不思議なくらいです。
なんであんなにあの空間が心地よかったのか?
今思うのは、会場の雰囲気もさることながら、オーナーさんの心遣いや、カメラマンさんたちのオトナの振る舞い、見に来てくれた方々のマナーや好意。
そしてそんな素敵な人たちを寄せ付ける「橘ひろな」という存在に丸ごと包まれていたのかなと思います。
そりゃ心地いいよね。
初めての写真展参加でわかった事はたくさんあります。
展示に向く写真のチョイスとか、用紙の選び方とか、額装も含めた見せ方(魅せ方)とか。
反省点もたくさんあります。
写真展参加は最初で最後のつもりだったけど、ほんのちょっぴり、またやってもいいかなぁと思ったりもします。
その時はまたひーちゃんの写真がいいなぁ。
あと5年後?
980円の下着も最近では2,000円になったようです。
実に倍!
その頃にはきっと9,800円くらいにはなってそうですね(どんな尺度だ)
今日
5月23日はひーちゃんの25回目の誕生日です。
おめでとう!
そしてこんな素敵な経験をさせてくれてありがとう。
35億の中の一人として出会ってくれてありがとう!
そしてそして、つかず離れずな感じで良いので、これからも仲良くしてくださいね!
誕生日、ホントにおめでとう!
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