写真展「TOKYO MODELS」に参加して思うこと

久々すぎてBlog更新の仕方を忘れてました(汗)


写真展「TOKYO MODELS」無事終了しました。


まずは、ご来場いただいた皆さんありがとうございました。

そして素晴らしいプリントとパネル製作、会場を提供いただいたピクトリコさん、運営に尽力いただいたスタッフの皆さん、ありがとうございました。

ご一緒させていただいた出店者の皆さん、素敵な作品を見せていただきありがとうございました。そしてお疲れ様。

チームを組むことを快諾してくれたまみこちゃんにはいつも感謝しかありません。

あなたのおかげでこのステージに立てたと言っても過言ではないと思っています。

ありがとう。

そしてそして、主催の小林幹幸さん。

お疲れ様でした。そして本当にありがとうございました。

普通なら見る事のできなかった景色を見させていただき感謝します。


昨年末、のんポ展を見てくれた小林幹幸さんにお誘いいただき「せっかくお誘いいただいたんだから」という軽はずみな理由だけで参加を決めました。

その後、写真展の詳細や参加メンバーを知るにつけ、こりゃ大変なことになったぞと震えて過ごす毎日でした(大げさ)


まぁ普通に考えればプロの写真家に誘われるなんてちょっと大それてて、分不相応なことくらいその時点で気がつくべきではありました。

だってあれですよ、名だたるプロの写真家や著名なアマチュアのカメラマンさん達に、趣味のお楽しみカメラマンの俺が混じるって、例えればプロ野球オールスター戦に草野球初級レベルチームの中継ぎ投手が混じるようなもんじゃないですか。

事実、年が明けてTOKYO MODELSの詳細が発表された後に、どこぞの写真展でお会いした知り合いのカメラマンさんに「どうした、お前」的な顔で見られましたもん。

まぁでも、実は草野球初級レベルチームの無名中継ぎ投手ではありますが、ちょっと俺の投げる超スローカーブはなかなか打てないぞ!って密かな自負もあり、よくぞ見つけてくれましたってちょっぴり嬉しかったりしてます。うふふ。


そもそも激しい人見知りと、家族には内緒な活動で平日にこっそりリク撮してきた程度だからカメラマンさんのお知り合いもほとんどいない状態で、間違っても写真展なんかに出展するような柄ではなかったんですよ。

一昨年の「ひろな展」にお誘いいただいた流れで「のんポ展」にも出るようになったって事なんですが、考えてみると「ひろな展」に出たのも同じ理由だった(笑)


この歳になってつくづく人生って「縁」だなぁって思います。

同時に不思議だなぁとも。

「ひろな展」に出たことで「のんポ展」に、そして「TOKYO MODELS」へと繋がったのも、ひとえに「縁」だし、今こうしてカメラマンさんやモデルさんに知り合いが増えたこともそんな「縁」のおかげです。

あそこで一歩踏み出したことで世界が大きく広がりました。

ありがたいなぁ。


ところで「TOKYO MODELS」は幹幸さんがプロデュースされた今までにない画期的な写真展でした。

多分あれだけのプロが、ある意味呉越同舟するのも珍しいし、そこにアマチュアがなだれ込むというなんだかノアの箱舟みたいなカオスっぷりですよね。

しかもアマチュアに関しては、いわゆるポトレ界隈に限らず広く選出されていて、幹幸さんの見識の広さに感服です。


実は「のんポ展」を見に来てくれた時に一度お目にかかったことがあります。

当然以前からお名前は存じあげていましたが、ご本人を拝見するのは初めてでした。

「お母さん!うちにも来たぁ!」ってニチガス三世が来た時の本田翼ちゃん状態ですわ。

まぁ俺はいつものように気配を消してたんで気づかれなかったと思いますが。。。

颯爽と入って来たと思ったら「お、まみこちゃんじゃん!」って俺の写真、てかまみこちゃんに反応して、そして会場内の展示をひとしきり見て回った後、差し入れのお菓子をバリバリ食べて颯爽と帰って行ったってのがファーストインプレッションです(笑)

「のんポ展2」の時は残念ながらお会いできなかったんですが、感想ノートにコメントを残してくださいました。

でもね、プロの写真家の方に見に来てもらえるってアマチュアからするとすごく光栄な事で、身が引き締まる思いと同時になんだか誇らしくもあるんですよ。

他のアマチュア写真展なんかにもマメに足を運ばれていたので、きっともう既に「TOKYO MODELS」の構想があったんだろうなぁ。


参加されたプロの方々の度量の広さもすごいと思う。

同じ会場にアマチュアの作品と同列に並ぶのって、比べる人も出てくるわけですよ。

と、勝った負けたを言う人だって少なからずいそうな気がします。

だって嫌じゃないですか、勝って当たり前の勝負にわざわざ出るのって。

そんな事にはお構いなしに皆さんが出展されてるのは、きっと幹幸さんの人望なんでしょうね。


そもそも「TOKYO MODELS」ってなんなんでしょうね?

幹幸さんは今の日本のポートレート界隈、いわゆる「ポトレ」をポップカルチャーとして世界に発信していきたいとおっしゃってました。

そう考えると「TOKYO MODELS」ってネーミングも納得できます。

だってほとんどのモデルさんは東京出身じゃないし、グランプリの初音さんだってそうです。

だけど世界に対しては「TOKYO」ブランドは地域の意味を超えた訴求力がありますもんね。


ここからは僕の当て推量なのでそのつもりで読んで欲しいんだけど、幹幸さんは「倒木更新」的な思想を念頭にプロデュースされたように思います。

例えば倉本聰氏が富良野塾を作ったように。

若い頃は自信満々で「俺が俺が」となりがち。

でも年齢を重ねてくるとある時点から、自分の事より周りの事を気にかけるようになる。

自分の知見や技術を伝えていきたくもなるし、繋がって欲しいとも思うんです。

ちょっと子どもを育てるのに近い感覚かも。

そんな願いが込められてる気がします。


そういえば在廊中に96年発刊の「TOKYO MODELS」を拝見したんだけど、その頃の幹幸さんはギラギラとエネルギッシュで鋭いナイフのような目をしてて、こりゃ相当ブイブイ言わしてたなぁって感じだった(笑)

今はだいぶ丸くなった印象です(印象だけだけどね)


今回の写真展は出展者は参加費を払ってデータを送れば基本的には何もしなくても良い仕組みでした。

会場はピクトリコさんのギャラリーでパネル製作もピクトリコさんにお任せ。

さらに設営も専門スタッフに委託と至れり尽くせりでした。

個人的には今までの展示のほとんどの作品製作をピクトリコさんにお任せして来たのでプリントのクオリティについては安心してました。

たぶん作品の内容に合わせてプリントディレクターさんが調整されてるんだと思いますが、いつも期待以上の仕上がりでびっくりします。

会場の作品に当てる照明も完璧で、プリントの用紙選択も合わせて非常にスッキリ見やすくまとまってました。

あれだけの人数のしかも多種多様な作品を、比較的コンパクトな会場で見てもストレスなく回れたのは、細かい職人芸が成せる技だったんでしょうね。

会場のロケーションも表参道だから、おしゃれな外人さんカップルがふらっと立ち寄ってくれたりしてました。

ポトレの写真展って言うと「ルデコ」をはじめいくつか定番ギャラリーがありますが、ここはポトレ界隈以外の方にもアピールしやすい利点はありますよね。

休日の表参道に久々に行きましたが、路地裏を含めてあんなに人がいるとは思いませんでした。

いやぁ、練馬とは違うわぁ(笑)


実は「TOKYO MODELS」に参加しようと思った理由の一つに参加費の安さがありました。

自分でグループ写真展に参加した人ならわかると思いますが、なんだかんだザックリ10万円くらいはかかります。

いろいろ計算するとこれでちゃんとペイするんだろうか?

少なくともうちの会社じゃ通らない企画だなぁと心配になったりもしましたが、大きなお世話ですね(笑)

先に書いたように、繋いでいくことを開催の意義とするのなら、採算は二の次でも合点がいきます。


これはエポックメイキングな写真展になるんじゃないかなと思っています。

かつて「ポートレート専科」が一つの流れを作ったように、もっと大きなうねりを生んでくれるんじゃないかなと期待もしてます。

世の中的にも、さらには世界的に認知されるような「TOKYO MODELS」になってくれることを願います!


「あぁ、俺さ、あれの第一回に出たんだよね!」って思いっきりドヤ顔で言いたいんで(そこかい)

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