NO LIMIT
登山家の栗城史多さんが亡くなったそうだ。
8度目のエベレスト登頂にチャレンジ中、正確に言えば登頂を断念して下山中の事だそうだ。
結局彼の夢だったエベレスト登頂の夢は叶うことがなかったわけです。
さぞ無念だったろうなぁ。
確か2011年の冬だったと思う。
たまたま見ていたテレビの特番で彼の活動を知った。
エベレストの山頂からインターネット中継をやるんだとの彼の試みが失敗に終わるまでのドキュメンタリーだった。
登山にもエベレストにもまったく興味がなかったんだけど、登頂を断念して号泣する彼の姿を見て心を動かされた。
50歳を越えた自分にもまだ何かチャレンジできることはあるんじゃないか?
エベレストは無理でも富士山なら登れるんじゃないだろうか?と一念発起したのも彼のおかげだ。
2012年に2度のチャレンジで富士山登頂に成功した。
俺にしてみれば大いなる冒険だったしチャレンジでもあったんですよ。
たぶんあの番組を見なければ一生富士山の頂からご来光を見るなんて経験は出来なかったと思う。
そう考えると栗城さんのチャレンジはひとつの花を咲かせたって事なんだと思う。
めっちゃ小さな花だけど(笑)
まぁ目立つ人だしそのスタイルから批判の的にはなってましたが、僕は応援してました。
富士山登頂以降、登山がマイブームになって紅葉の涸沢なんかも行きました。
ただひたすら歩いて何が楽しいんだって以前なら思ったんだけど、やってみるといろいろ感じるところがあるんだよね。
大げさに言えば「死」を間近に感じることで「生」への感謝や執着に気がつくことが出来る。
だって何かの理由で足が動かなくなって、誰にも気づかれなければ普通に死ぬわけだから。
自然の中に身を置いてみると、自分の存在や、どこから来てどこへ行くのかなんて事までが、肌に触れるように感じることが出来る。
いつも帰りの列車が新宿駅に着くと、ここは人の住むところじゃないなぁと強く思ったりしてました。
まぁ翌日には馴染んじゃうんだけど。
今年は久しぶりに山に行ってみようかな。
栗城さん
ありがとうございました。
謹んでご冥福をお祈りします。
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