「まみこ。24歳」帰省編
久しぶりに実家に帰った。
何年ぶりだろう?
おじさんの7回忌が地元であり、親戚一同集結することになったわけだ。
以前は盆と正月にはどの家も里帰りをして、本家に集まり宴席があった。
毎度同じ昔話で盛り上がるわけで、俺が小学4年までおねしょをしていた話は鉄板ネタだ。
本家の三郎おじさんが必ずその話を持ち出して、うちのお袋が追い討ちをかけるってのがお決まりのパターン。
大学の頃はその話を持ち出されるのが嫌でたまらなかったんだが、さすがに大人になってからは俺もうまい返しでさらに盛り上げられるようにはなった。
三郎おじさんが亡くなって、その話も最近は聞かなくなった。
早いものでもう7年か。
実家に帰るとちょうど姪のまみこが来ていた。
兄貴夫婦は遅れてくるらしい。
大学を出て就職したものの、なんだか最近はフリーターなんだそうな。
義理の姉から聞かされたと、カミさんが言ってた話なので真偽のほどは定かではない。
まぁいろいろあるよな。
でも元気そうだからちょっと安心した。
最後にまみこに会ったのが彼女が高校の頃だから、ずいぶんと大人になったなぁと言うのが正直な感想。
そして綺麗になったなとも。
「おお、熊造おじさん久しぶり!おせんべ食べる?うまいよ、これ」
ふむ。いきなりそう来るか。中身はぜんぜん変わってないね!
「おじさん、おじさん」
「なに?」
「あの件、おばさんにしゃべってないよね?おばさんに伝わるとお母さんに筒抜けだから」
「言ってないよ。約束だもんな」
「ならいい。おせんべあげちゃう!」
そう。
まみこが小学5年生のある朝の出来事。
前の晩にスイカを食いすぎておねしょしたことは未だに二人だけの秘密だ。
へへん、4年でおねしょ卒業した俺の勝ち!
てな妄想を思わずしたくなったちゃうシチュエーション!
(相変わらずなげーな)
栃木なんである。
そう。
激しく主張してますよね。
アイ・ラブ・栃木。
いやぁ、もう説明は要らないでしょう。
まみこちゃん、栃木出身なんだそうです。
栃木県足利市。
足利を愛し、足利に愛された女だそうです。
「なんかさ、古民家とかで実家でダラダラ的なの撮りたいんだよね。髪の毛お団子とかで!」
「!!!お団子!!!やりたかったんですよ!誰もリクエストしてくれないから公募しようかと思ってたくらい」
「いいねいいねー!」
と、とんとん拍子に話も決まった夏の終りのハーモニー。
「部屋着なんだけど、どんなのが良いかな?ジェラピケとかじゃないんだよねー」
「じゃぁロンTとかTシャツに短パンとかですかね?」
「ナイス!それでお願いします♪」
で、当日。
これなんですけど、と見せられたのが謎の文章が書かれたロングTシャツに「アイ・ラブ・栃木」Tシャツwww
以前から良い意味で期待を裏切る衣装提案って書いてきましたが、ここまで意表を突かれるとは思わなんだ!
どこまで奥が深いんだ!
もしかしたら俺はとんでもない怪物を相手にしているのかもしれない!
実は別の撮影をメインに考えてたんです。
そっちもちゃんと撮ってますよ。ちゃんと。
こっちはある意味おまけ的な。
でもですね、お団子ヘアーに栃木ラブTシャツの超破壊力にいても立ってもいられずにアップする次第でございます。
「へぇ出身、足利なんだぁ」
「もりくまさん、それ違います」
「え?」
なんか表情が険しい。
レモンの時と一緒や。
こりゃきっとまた叱られるぞー!
「足利の発音、県外の人とか平気で『あしかが』って平板に読みますけど、正しくは『あ(低)し(高)か(高)が(低)』ですっ!気をつけてください!」
知らなかった。
ずっと「大阪」みたいに平板で読んでました。
確かに「NHK日本語発音アクセント辞典」にもそう書いてある。らしい(持ってないなら書くなー)
いやぁ勉強になるなー!
これからまみこちゃんに会う機会がある方は、ぜひロコの発音を聞いてみてください。
はい、リピート・アフター・ミー!ってしてくれると思います(「しないよ!」まみこ談)
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