糸
カメラマンさん同士の嫉妬がらみのあれやこれやは枚挙にいとまがありません。
SNS上で目にする事もあれば、風の噂で聞こえてくる事もあります。
まぁあまり自分には関係ないので遠目に眺めてる事が多いのですが、そうは言っても見ず知らずのカメラマンさんにブロックされてたりなんて事は過去にありました。
嫉妬されるほど大した事してないんだけどね(汗)
SNSでのモデルさんからのリプライ事情については以前このブログでも書きました。
今回は「あのカメラマンに撮らせて、なんで俺はダメなんだ」事案(笑)
ちょっと露出の多い、平たく言えばエロい撮影をしたとしよう。
普段からそんな撮影をOKしているモデルさんならいざしらず、基本エロ系はNGなモデルさんだったりすると話はややこしくなる。
「俺も黒キャミで!」な依頼が殺到する事になるわけです。
ひどい輩になるとさらに上を行こうとして「俺はブラパンで」とか「手ブラどないだ!」とか「ここはひとつまっぱで!」なんて事に。
しかも面識が無いやつが歌舞伎町のラブホあたりを指定してくるわけです(ホントか?)
で、それは無理ですと返事をしようもんなら、チマチョゴリを着たおばさんが「無慈悲な紅蓮の炎で焼き尽くされるであろう!」みたいな威嚇と恫喝とメンチカツを食らわせる的な返事が来るのである(韻を踏んでみたYO!)
まぁそんな一見さんは捨て置けば良い話なんだけど、悩ましいのは常連さん。
以前から何度も撮ってて、内心エロいの撮りてーなー!なんて思ってたりすると、なんか先を越された感やら、俺そんなに信用無いか?な自信喪失感や、あのカメラマンに騙されたんじゃ?な猜疑心なんかに苛まれてぐちゃぐちゃになったりするわけです。
こうなるとちょっと手が付けられなくて、そっと去っていくタイプもいれば、直接文句を言うタイプもいるわけです。
いずれにしてもモデルさんにとってはハッピーな事ではないわな。
で、せっかく開きかけたエロへの扉を固ーく閉ざす事になったりするわけです。
って、なんて事してくれてるんじゃーい!
これは全カメラマンにとって大きな損失です!
なんとかせねば!
気持ちはわかる。
よーくわかる(経験者)
でもね、ここはグッと堪えるしかないんですよ。皆の衆。
「なんであいつの時はOKで!」っての、実はそんなに大きな差はないんだと思うんですよ。
モデルさんにしてもなんとなく打ち合わせの過程で「今回はいいかなぁ」なんて思ったくらいで、明確な判断基準があるわけではないと思う訳です。
つまり「気分」なんじゃないかと。
「女心と秋の空」なんて言葉があるとおり、女の子の気分についてあれこれ気を揉んでも疲れるだけです。
ある意味これはロケ撮影時の天気と一緒です。
そう考えれば気持ちも落ち着きません?
「何であいつの時はピーカンで俺の時は曇りなんだ!」なんて思うやついないでしょ?
たまたまその時は晴れてただけですよ。
もしかしたら同じカメラマンさんがまたエロい撮影オファしても断られるかもしれないじゃないですか。
それとね、やっぱりそういう撮影をOKするのって撮影技術もさることながら、カメラマンとの信頼関係とか人となりで大きく左右されると思うんですよね。
考えてもみてください。
「何で俺はダメなん?!」なんてわざわざ言ってくるカメラマンを信頼できると思います?
「悪い事しちゃったなー」と思うよりは「めんどくさっ」って思うほうに15,000ペセタですよ。
我々は良く似た寓話を子どもの頃に学んで来たじゃないですか。
思い出してください。
「なんであいつはエロいのOKで俺はダメなんだよ!」って言った途端、手元の糸がぷつっと切れて奈落の底に落ちることになるわけです。
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