それはまるで、夢の景色のように、ただひたすらに美しい眺めだった(前編)

どこかで見たことのあるタイトルですが(笑)

星空の撮影をしたいって前から思っていて、撮影スポットを調べたりしてました。

都心に近いと、いわゆる光害の影響でなかなか見えない。

かと言って遠くだと一泊しないと撮れないしなー。

石垣島に行った時にも期待してたんだけど、一晩中曇ってて、さらに夜半からは雨が降り出す始末。トホホ

冬期の沖縄ってだいたいそんならしい。

ちなみに一番いいのは6月下旬。

沖縄の梅雨明け直後1週間なんだそうな。

それを過ぎると今度は台風のリスクが高いらしい。

来年行けるかな?

長野の阿智村なんてのも行ってみたいんだけど、カップルが手をつないでウフフなんてなってる横で、おっさんが目を瞑って横たわるのもはばかられる。

こっちも嫌だけど向こうはもっと嫌だろうな(笑)

で、「関東近郊星空スポット」的なサイトで見つけたのが埼玉県の堂平山山頂!

ここには天文台があったくらいだからきっと星もばっちり見えるんでしょう!

実はですね、8月の下旬にも一度行ってるんですよ。ここ。

天気予報は晴れだし、職場の近くも晴れてた。

仕事を早上がりして星を撮りに車でGO!

夏だから日没は7時過ぎ。

今から行けばちょうど日が暮れる頃だ。

うまくすればマジックアワーの景色が見えるかも!と期待に胸も膨らむ。

関越道を東松山インターで降りて国道172号線をひた走る。

夏の終わりの夕暮れ。

その日1日夏休みを満喫した子どもたちが家路へと向かう頃。

行く夏を名残惜しむかのようなセミ時雨が少し切ない。

エアコンを切って窓を開けると、少し秋の気配を含んだ風が流れ込んでくる。

日々の暮らしの困り事をほんの少しだけ忘れる時間。

街並みがやがてまばらになると、お日様も山並に隠れて途端に夜の気配が忍び寄る。

八高線の高架をくぐってしばらく走ると道は都幾川と出会う。

川と並行してしばらく走ると右手にちょっと雰囲気のあるお店がポツンと立っている。

すでに日も暮れ始めてひっそりとした山あい。

お店に灯る明かりが人のぬくもりを感じさせてなんだかちょっとホッとする。

雑貨屋さんのような作りで寄ってみたかったんだけど、これから先の道中を考えて先を急ぐ事にした。

しばらく走るとつづら折もきつくなって来る。

慎重にカーブをトレースしながら次第に傾斜を強める上り坂に緊張する。

道幅も狭くなりすれ違いも困難な場所がチラホラと出てくる頃には、対向車が来ない事をひたすら祈りながら先に進む。

こんな狭い林道でバックで道をあける事だけは避けたい。

もうね、お前が下がれよ!な勢いです。

白石峠に差し掛かる少し手前からガスってきた。

視界はほぼ数メートル。

白く煙った林の木々の向こうから魔物が飛び出してきてもおかしくない風情。

泣きそうです。

日もすっかり落ち、車一台通るのがやっとの、しかも初めて走る林道を、濃いガスに視界をさえぎられながらキツイカーブを右へ左へと越えていくのはまさに苦行。

以前箱根に行った時も激しくガスった事があったけど、道幅は広かったし言うても箱根だからひどい事にはならない。

ましてやあの時は同乗者がいた。

疲れてたのかスタート直後から終始爆睡して、カーブや上り下りに合わせてヘッドバンギングしていたとしても、いないよりは心強い(笑)

道幅はさらに狭くなり登りもキツクなる。

帰りたくてもUターンなんかできないし。

半泣きで走る事数十分。

やっと着いた堂平山山頂天文台は閉まってました(膝から崩れ落ちる)

まぁ、この状況で開いててもどこがなにやらわからないから同じだけどね(笑)

っつー苦い経験に基づきリベンジしてきました(後半に続く)

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